今日は子どもたちの発表本番の日。
昨日は本番前日とあって、最終的な詰めの段階。
登場人物全員がお面を完成させ、さあ練習だという前に、
「はじめの言葉を決めたら?」と子どもたちに伝えた。
ここから事態は急展開。
自分は、はじめの言葉やその決定を子どもたちに任せていた。
子どもたちは話し合ったり、大道具の微調整に取り組んだりしていた。
はじめの言葉が決定。Aくんになったかと思ったら、作業をしていたBさんが
「私もやりたかったのに…。」とポツリ。
そこで、AくんとBさんが話し合い、ジャンケンをすることに。
Aくんにしてみたら規定事項に待ったがかかっているので、
Aくんが負けることでもあったら…、と思っていたら、
あろうことかBさん勝利。さぁ、Aくんどうする?
「ねぇ、Bさんが勝ったからはじめの言葉はBさん!あれ?終わりの言葉決めてるの?オレやりたい、やりたい!!」
と潔くBさんに譲った。
恨み辛みのないかっこいいAくんだった。
(ちなみにAくん、終わりの言葉争奪ジャンケンに勝利し、見事復活!)
ところが、このときすでにCさんが傍らで泣いていた。
様子を見ていると、はじめの言葉をやりたかったのに、
ジャンケンで負けてしまったからという理由らしい。
泣いていてどうしようもないので、Bさんが
「んじゃ、いいよ。譲ってあげる。」
とCさんに譲る言葉を言いだした。
すると近くにいたDさんが
「え~、私もやりたい。」
と反応。他にも同様の訴えをする子がいて、ジャンケンに。
このときAくんは最初だけ腑に落ちない顔をしていたものの、
(終わりの言葉に決まっていたこともあってか)静観していた。
これもかっこよかった。
ところがCさん、ジャンケンに入ろうとしない。そこでEさん、Fくんが説得に。
「いいの?いいの?ジャンケンやりなよ。」(Eさん)
「がんばれよぅ!」(Fくん)
Cさんはなんとかジャンケンに加わることになった。
しかし、しかし。ジャンケンは敗退。また沈んだ表情に。
するとここで、また協議が。
なんとはじめの言葉と終わりの言葉を2人ずつにすることに!
再び訪れたジャンケンのかけ声。
それでもCさんは勝てず、Gさんに決定。
ここでFくんがGさんに
「(Cさんに)譲ってやれよ。」
と一言。
そんなこんなで4時間目は終わり、この時間の練習はできなかった。
5時間目に最終練習をして、まだ修正したい部分もあったが終了。
時間の終わりに全体に向けて話をした。
内容はCさんに対する優しさは必要な優しさだったのか、いらなかったか。
Aくんが「いらない優しさだったと思います。」と発言。
Bさんも同様の発言。他、ポツリポツリと意見が続いた。
これからジャンケンで決めたことがいやになって、
今回と同じようなことがあったときにどうすればいいかの話もした。
そのとき大事なのが文句や強い口調ではなく、諭してあげることだと思う。
「ジャンケンで決まったんだから、我慢しろよ!」
ではなく、
「ジャンケンで決まったんだから、仕方ないよ。我慢しなきゃダメだよ。」
と言えるといいね、という内容の話だった。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
今回の件、担任にとっては子どもたちの優しさがすごくうれしくもあり、
納得いかない面もあり、実に考えさせられる経験となった。
実際の場面でも、途中に口を挟んでしまおうか悩んだが、
子どもたちに任せ、自分はケラケラ笑って見ていた。
そして、最後に全体指導の形で話をした。
『学び合い』に移行したいと考えているために、
今回のような指導形態になったのかなぁと思う。
でも何より、
子どもたちが上のような状況で「先生ぃ~。」と言ってくることがなかった、
それが一番のうれしさだった。
結果はどうあれ、自分たちで解決できたことが大収穫だった。
最近のコメント