09読書043 学ぶ意欲の心理学
『学ぶ意欲の心理学』(市川伸一、PHP新書)を読んだ。夏休みに再読することにした。それぐらいの本である。
何が「それぐらい」に値するのか。
自分の知らなかったことが書かれている、あるいは、ぼんやりしていたことがはっきりと書かれている、という点で「おもしれーなー」と思いながら読んだのである。
なれる自己を広げておくことは、結局自分の自由度を広げることになる
これなんかは、「何で勉強する必要があるの?」ととかく思いがちな人に伝えたい言葉である。また、
「自律ということは、イコール独立ということではないんだ」
というデシの言葉を引用してもいた。ここから続く文章は『学び合い』に通じるところがある。例えば、はじめから子どもたち同士が立ち歩いていい、相談してもいい、という授業になったときに、「そんなのまずは自分で考える必要がある」という人もいる。しかしながら、本書の言葉を借りれば
「こういうふうな援助をしてほしい」と思って頼んでやってもらうという時には、自律心は損なわれないわけですね。
なーるほど。自分の意志で人に頼るのであれば、それも「自律」なのだ。確かにそうだ。自分の判断で動くのだから。それをしないで、自分で考えろ、というのは指示を出して否応なしに一人で考えさせるのだから自分の意志で動こうとする力は育たない。
などなど、いろんなことを考えながら読書を愉しんだ。やはり、夏に再読する一冊だ。
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