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「格差」その2

(昨日のつづき)


「意欲格差」に大きな差がある、というのは興味深い観点だった。「意欲」を持たせれば子どもは変わる、と言われるが、ではどう意欲を持たせるのか。


イチバンは「モデルの存在」だと思う。自分もこうなりたい、できるようになりたい、そう思えるような人が身近にいるといい。自分自身も教職に就いてから今までがそうだった。


「あこがれ」という言葉で語った方もいた。「夢」と置きかえてもいいだろう。


     ◆


突然だが、学習面において、教科が「好き」と「分かる」、そして「正答数」の相関関係を示した調査結果がある。(H20長野県学力実態調査 生活・学習意識調査の実態と分析)


小学生は「好き」と「正答数」の相関よりも、「分かる」と「正答数」の相関の方が高いが、中学生においては逆になる。つまり、「好き」と「正答数」の相関の方が高くなる。


「正答数」を「できる」と置きかえるとどうなるか。


<小学生は「分かる」と「できる」の相関の方が高い>ということは、好きであってもできるわけではない、と言えないか。突っ込んだ言い方をすれば、「できなくても好き」と言えないか。


一方、<中学生は「好き」と「できる」の相関の方が高い>ということは、「好きだからできる」と言えないか。同じく突っ込んだ言い方をすれば「できるから好き」なのではないか。


小学生は出来なくても教科が好きである子が多いが、中学生になると「できる教科は好き」であり、「できない教科は好きではない」に変化していくのだと思う。このように考えると、意欲を持たせる授業、楽しい授業とか美辞麗句に踊らされずに、子どもたちができるようになる授業を提供することこそが、子どもたちにとって意欲を持たせる授業になるのではないか。


     ◆


「意欲格差」とは、「こうなりたい」というあこがれや夢を抱いているか、学習ができるかどうか、この2点に依るところが大きいのではないかと思う。そして、あこがれや将来なりたい自分の姿がはっきりと持てていないのであれば、とにかく目の前の学習に全力を傾けさせることが将来の意欲を持てるか持てないかのターニングポイントにおける重要な要素になるのではないかと思う。

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